2022年08月06日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》【解説】

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今日の日記のテーマは
「英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》【解説】」


今回はエッセイ

論旨の展開はとても論理的で明確ですね。
ただし、語句や構文がやや難解な英文汗.gifがあるので
気をつけて読解していく必要があります337.gif

【質問】の解答

(1) ① for [等位接続詞] 以下を日本語に訳しましょう?(日本語で)

  答え:というのは、青春の輝きが消えて、寄る年波のために人生という
     喜劇において俳優よりも観客にならざるを得なくなる未来に、
     彼らは何を楽しみ生きるのだろうか、と考えてしまうからである。

(2) ② but は、何の単語に言い換えることができるでしょう?(英語で)

  答え:only

(3) ③ affairs a strenuous activity. を省略語句を補って書き換えましょう?
  (英語で)

  答え:affairs demand a strenuous activity.

(4) 筆者は、中高年に向かない楽しみとして何をあげていますか?(日本語で)

  答え:① 恋愛、② 愛情、③ スポーツ、④ 浮気(不倫)

(5) ⑦ all these men show at the card-table …は何と言われる文でしょう? 
  (日本語で)

  答え:倒置文

(6) men(S)の述語動詞(V)はどれしょうか?(英語で)

  答え:show と drop

(7) ⑧を日本語に訳しましょう? (日本語で)

  答え:ブリッジの三回勝負を数回やった後、その人についての性分が
     わからないほど、奥行きの深い人はほとんどいない。


【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています


There are people who ● have no head for cards.
 M(誘導副詞) いる 人々   苦手な ~に対して トランプ
          (注)● 名詞の欠落! 【感情・趣味・適性などの対象】 
        新情報(New)
       =Theme(=テーマ)

【読解鉄則】There is S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 ① 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
  (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
     indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 ② 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う
   この英文は②のパターンです!


 head [名] レベル:1 英検:3級以上の単語
      学校レベル:中学以上の水準
      TOEIC® L&Rスコア:220点以上の単語
 [単数形で] 生得の才,才能,能力 〔for〕.
  用例 He has a (good) head for math. 彼は数学の才がある.
     I have no [a bad] head for languages. 外国語は苦手だ.

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


② It is impossible not to be sorry for them,
 仮S       真S  
   不可能な ~ない 気の毒に思う ~に対して 彼ら
  (=気の毒に思わざるを得ない)  【感情・趣味・適性などの対象】
                  (=people who have no head for cards)

【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


for
~というのは
[等位接続詞]

what, one asks oneself, can the future have ● to offer them
    挿入               →    
何  人 尋ねる 自分自身 ~ありうる 未来  ある  提供する 彼ら
   「人々一般」     (=people who have no head for cards)
     ※ 形容詞句 前の名詞(この場合what)を修飾(=説明)!
                (注)● もともと名詞があった場所!

  ×「未来は何を彼らに提供しなければならないだろうか?」はダメ!
   have to ~構文「~しなければならない」ではない!
 
  ○【直訳】未来は、彼らに提供するものは何がありうるだろうか? 
  〇【意訳】未来において、彼らは何を楽しみにして生きるのだろうか?

【読解鉄則】 , 挿入 ,  (コンマによる挿入)
 用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


   one asks oneselfはコンテキスト(=前後関係)より
   トランプが得意な筆者が、トランプが苦手な人に同情して
   あの人たちは大丈夫なのかと、疑問視している表現

    the glow of youth has departed
      輝き  青春 出発してしまって
    (=青春の輝きが消えてしまって)
when    and                     ?
    advancing years force them to be spectators
                S´ → P´ 
~とき とりつつある年月  強いる  彼ら  観客
                 (=people who have no head for cards)
    S[原因]        OC[結果]
    (=寄る年波のために観客にならざるを得なくなる)
                    

【読解鉄則】SVO to V [行動促進型]
 第5文型 SVO to V は、O(目的語)と to V に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S force O to V  「SはOに~することを強いる」
    → S´→ P

 to V(to 不定詞)のイメージ:「(これから)~すること」
 (参考)to は「→」(=矢印『指し示す』)

 
【読解鉄則】 無生物主語構文!  
  lead O to V  「SはOに強いて~させる
    → S´→ P´
 S[原因] ⇒ OC[結果] 論理=「因果関係」!

(参考)主語を副詞的に訳して「SのせいでOは~せざるを得ない」

  advance [動] レベル:3 英検:準2級以上の単語
         学校レベル:高校2年以上の水準
         TOEIC® L&Rスコア:470点以上の単語
         大学入試:センター試験対策レベル
 【自動詞】(1) 〈夜が〉更ける; 〈季節が〉深まる.
        用例 as (the) night advances 夜が更けるにつれて.
      (2) 〔+in+(代)名詞〕〔年を〕とる.
        用例 They were advancing in years.
           彼らは年をとってきていた.

rather than actors in the comedy of life
むしろ ~より 俳優 ~の中で 喜劇 という 人生
        【同格のof】        
         ※ 副詞句 前の動詞(force)を修飾(=説明)!

【読解鉄則】 A rather than  
 「A むしろ ~より 
  (注)日本語訳は 「よりむしろ
 A: spectators
 B: actors
 比較構文は『共通点・類似点』を押さえる!(原則)
 (参考)対比表現は『差異』を押さえる! 
 (参考)Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!


  for以下の日本語例は

  というのは、青春の輝きが消えて、寄る年波のために人生という
  喜劇において俳優よりも観客にならざるを得なくなる未来に、
  彼らは何を楽しみ生きるのだろうか、と考えてしまうからである。

【読解鉄則】 英文の展開の原則!
 抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
 (メインアイデア)   (サポート)


 ③以降、具体的に話が展開します

③ Love is for the young
 恋愛  = ~のための 若者
    【利益・影響】
  and                        .
 affection is but a frigid solace to a pining heart
     =  (=only)
  愛情 ほんの 冷淡な慰め ~へ 思い焦がれる心

  frigid [形] レベル:11 英検:1級以上の単語
   (1) 〈気候など〉寒さが厳しい,極寒の.
   (2) 冷ややかな,冷淡な; よそよそしい,堅苦しい.
     用例 a frigid look ひどく愛想のない顔つき.
   (3) 〈女性が〉不感症の

  solace [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
   (1) [U](不可算名詞)慰め,慰安
     用例 find [take] solace in… …を慰めとする.
   (2) [C](可算名詞)慰めになるもの

  pine [動] レベル:4 英検:2級以上の単語
       学校レベル:高校3年以上の水準
       TOEIC® L&Rスコア:470点以上の単語大学入試:
  (1) 【自動詞】
   〔…に〕思いこがれる,〔…を〕恋い慕う 〔for,after〕.
    用例 They were pining for their homes.
       彼らはしきりに家を恋しがっていた.
   〈…することを〉切望する 〈to do〉.
    用例 He pined to see his wife and children.
       彼は妻子に会いたいと切望した.
  (2) やつれる 〈away〉

④ Sport demands physical vigor
       →
 スポーツ 必要とする 肉体的な力
          (=体力)
           
   and                 .
 affairs (demand) a strenuous activity
     省略
 浮気(=不倫)必要とする)  奮闘的な活動

  ×affairs「仕事、実務」はダメ! 

 【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
  等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
  何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
  (参考)同形反復は並列して解説しています


 【読解鉄則】 省略
  省略は、一度出てきた語(句)の反復を避けるために起こる!
  省略が起こっている英文は、必ず省略語(句)を補って理解すること!


  strenuous [形] レベル:10 英検:1級以上の単語
          学校レベル:大学院以上の水準
    (1) 〈人が〉奮闘的な; 熱心な.
    (2) 〈仕事・行為など〉奮闘を要する.
      用例 make strenuous efforts 奮闘する, 大いに骨折る

 筆者は、中高年に向かない楽しみとして、
 ①恋愛、②愛情、③スポーツ、④浮気(不倫)(笑い)をあげています

⑤ To have learnt to play a good game of bridge is the safest insurance
 できるようになること する 上手なゲーム ブリッジ  = 最も安全な保障

 against the tedium of old age.
 ~に備える 退屈さ   老齢

 =Main Idea(=筆者の主張)

 筆者は、ブリッジが上手くできるようになることが、老齢の退屈さに備える
 最も安全な保障だと主張しています

 ⑥からは、その理由が具体的に述べられることが予想されます

⑥ The student of human nature can find endless matter for observation
                   →
 学生 人間性 ~できる 見つける 終わりのない事柄 ~にとって 観察
  (=人間性を学ぶ者)           【利益・影響】

in the behavior of his fellow card-players.
~の中で  行為  同士 トランプをする人

⑦ Meanness
  けち 
  and    ,
 generosity
  寛容さ 

 prudence
  慎重さ 
  and   ,
 audacity
  大胆さ 

 courage
  度胸 
  and   ,
 timidity
  臆病 

 weakness
  弱気
  and   ;
 strength
  強気

  

【読解鉄則】 A;(セミコロン) 
 ;(セミコロン) ,(カンマ)よりも大きな分離を示す
 独立した2つの節を結び付け、関連性を強調する
 A;(セミコロン)
B「具体的説明」
 (注) の内容は密接な関係がある!

  

all these men show ● at the card-table  【倒置文】
  同格 
 O   S  V1 →
すべて これら 人 見せる ~で トランプ台

according to their natures,
~に従って  自分たちの本性

【読解鉄則】O(目的語)SVの倒置文 Oが主題であるときの役割 2つのパターン
 ① 対比の明確化
 ② 名詞要素の*前景化
  *たくさんの要素がある中で、ある要素だけを際立たせる働き
   訳語は「中でも・特に・とりわけ」
    ※ この英文は、②のパターンです!


【読解鉄則】 同格 
 名詞(相当語句)に、他の名詞(相当語句)を並べて説明するとき、
 この2つの名詞は互いに同格(Apposition)の関係であるといいます!
  名詞, 名詞  (注) 間に,(コンマ)を入れることが多い!
  (注)後ろは『説明』!


 and

 because they are intent upon the game
 なぜなら 彼ら 夢中の  ~に ゲーム
    (=men)

 drop the mask (that) they wear ● in the ordinary affairs of life.
 V2 →     省略
 落とす  仮面  彼ら 身に着けている 日常のありふれた出来事 生活
 (=日常生活でかぶっている仮面を外す)
             (=men) (注)● 名詞の欠落!

 【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
  前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


 【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
  等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
  何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
  (参考)同形反復は並列して解説しています


  英文を正しく理解するには、特に、
 文と文、節と節の関係に注目することが大切です


⑧ Few are so deep that
 ほとんど~ない  = 深い 
   『そんなに~』 『どんなに?』

 you do not know the essential facts about them
 あなたたち ~ない 知る 本質的な事実 ~に関して 彼ら  
 「人々一般」 (=知らない)          (=men)

after a few rubbers of bridge.
~の後  数回の三番勝負   ブリッジ

  rubber [名] レベル:2 英検:準2級以上の単語
        学校レベル:高校1年以上の水準
        TOEIC® L&Rスコア:350点以上の単語
        大学入試:センター試験対策レベル
   [C](可算名詞)【トランプ】 (ブリッジ・クリケットなどの)三番勝負.
     用例 have [play] a rubber of bridge ブリッジの三回勝負をする.
        We lost the rubber 2 to 1.
        私たちは三番勝負を 2 対 1 で負けた.

【読解鉄則】  so [such] ~ that-  構文
 so [such] ~      that -
 そんなに~       どんなに-
 核心的内容   ⇒  具体的説明 
 「情報予告」
      「情報展開」

 よく登場する「so ~ that…構文」ですが、
 主節が否定文(=否定表現)のときは間違いやすいので注意が必要です


 例えば
 He is not so busy that he can’t go for a walk now and then.

 左から右に単純に考えて
 ×「彼はそんなに忙しくないので、時折散歩に行くことができない」はダメ! 

 〇「彼は時折散歩に行くことができないほど、忙しいことはない」
 ○「彼は忙しいが、時折散歩に行くことができる時間はある」

 この英文の主節は 

 Few are so deep
 奥行きの深い人はほとんどいない。

 従属節(副詞節)は ④「結果・程度」

 you do not know the essential facts about them
         (=their naturesの言い換え)
 彼らについて本質的な事実(=性分)がわからない

 after a few rubbers of bridge.
 数回のブリッジの三回勝負の後
(=ブリッジの三回勝負を数回やった後)

 なので

 日本語例

 ブリッジの三回勝負を数回やった後、その人についての性分が
 わからないほど、奥行きの深い人はほとんどいない。

 となります

⑨ The card-table is a very good school for the study of mankind.
  トランプ台   =  とても良い学校 ~のために 勉強    人間
                         P´ ← O´
                   【利益・影響】 【名詞構文】
                          【目的格のof 】
                      (=人間を勉強するために)

  【読解鉄則】 名詞構文(=名詞化変形)  3つのパターン!
  動詞または形容詞が名詞化されて文に組み込まれた構文


 パターン1 動詞 [自動詞]
        We hope for your quick recovery.  
               S´  →   P´    
        (私たちはあなたがはやく良くなることを望んでいます)
         (参考) You (will) recover quickly.

         The relationship between men and technology changed
         with the passage of time.     
              P´ ←  S´ 
         (人間と技術の関係は、時が経つにつれて変わった)
          (参考)Time passes.
 パターン2 動詞 [他動詞]
        This poet is widely known for his deep love of nature.
                            S´ → P´ ← O´
          (この詩人は自然を深く愛していることで幅広く知られている) 
          (参考) He loves nature deeply.
 パターン3 形容詞
        Ken was disappointed at Jane’s absence from the party.
                     S´ → P´    M´
          (ケンはジェーンがパーティーに欠席してがっかりした)
          (参考) Jane was absent from the party.

  [記号解説] S´→ P´(意味上の主語→述語)
        O´(意味上の目的語)
        M´(意味上の修飾語)
   (注) 名詞を述語的に考えて訳しましょう!
  (参考)この英文は パターン2 です!


以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《9》【解説】を終わります (^.^)

【追伸で~す】

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《10》鉛筆.gif
次回、8月9日(火曜日)紹介予定です

さて、今日も
気前よくキラキラ.gif(笑い)
上気元で顔晴りましょう(^.^)

 今日はいい日だ!

8月6日

ついてるレオさん


posted by ついてるレオ at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 生きる知恵 | 更新情報をチェックする
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