日本列島 夏模様
ハッピー(笑い)
今日の日記のテーマは
「英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》【解説】」
今回は、ユダヤ人の歴史、
アメリカの文化に関係する英文でした
英文を正確に理解するには
背景知識も非常に重要になってきます
【質問】の解答
(1) ① 英文の挿入節 articulate as they wereは
①【譲歩のas】「Sは~だけれども」②【理由のas】「Sは~なので」
どちらでしょうか? (日本語で)
答え:②【理由のas】「Sは~なので」
(2) ② 英文の 主語 You(「人々一般」)は、本来なら何の代名詞でしょう?
(英語で)
答え:They
(3) ③ 英文の communicate は、辞書的な意味では「意思疎通をする」
ですが、この英文ではどのような意味になると推測されるでしょうか?
(日本語で)
答え:日常会話程度のことを話す
(4) ⑤ 英文は現在形が使われています。文法用語で何と言うでしょうか?
(日本語で)
答え:歴史的現在
(5) ⑦ 英文は第何文型でしょう? (日本語で)
答え:第3文型
(6) ⑨ この英文で、
an Fourth of July speech(独立記念日のスピーチ)と
a lecture at the Institute for Public Studies
(成人教育センターでの講演)は
時間的な順序はどちらが先(=前)でどちらが後でしょうか?
(日本語で)
答え: 先(=前):独立記念日のスピーチ
後 :成人教育センターでの講演
【解説】
(注)日本語訳は英語の語順に従って
カタマリで原則的に左から右に訳して、
同形反復は並列して解説しています
[状況]
第2次世界大戦直前にナチスの迫害を逃れてアメリカに亡命して来たジャーナリストのユダヤ人 Oskarに英会話を教えた青年の回想の形式で語られています。
① To many of these people,
M(文頭副詞)
~にとって 多く これらの人々
articulate as they were,
挿入
明瞭に表現する ? 彼ら だった
(=many of these people)
asの意味は保留
【読解鉄則】 , 挿入 , (コンマによる挿入)
用法は、接続副詞、挿入句・節を入れる!
~ as S + V 構文
①【譲歩のas】「Sは~だけれども」
用例 Young as he is, he is very efficient.
(若いけれども、彼はとても有能である)
②【理由のas】「Sは~なので」
Rich as he is, he can buy anything he wants.
(金持ちなので、彼はほしいものは何でも買える)
articulate [形] レベル:9 英検:1級以上の単語
学校レベル:大学院以上の水準
TOEIC® L&Rスコア:950点以上の単語
(1) はっきり発音する、歯切れのよい
(2) 明瞭に表現する
この英文では2の意味 明瞭に表現する
つまり、はっきりと言いたいことを言う
この挿入の ~ as S Vは
①【譲歩のas】「Sは~だけれども」
②【理由のas】「Sは~なので」
どちらの意味になるのでしょう?
それを決めるのは、コンテキスト(=前後関係)
Rich as he is, he is not happy.
(=Though he is rich, he is not happy.)
(金持ちだけれども、彼は幸せではない)
のように、構文だけで【譲歩のas】「Sは~だけれども」と判断しては、
正しく英文を理解できません
the great loss was the loss of language―
A
最大の損失 = 損失 言語
【読解鉄則】 A(ダッシュ)― B
A(核心的内容)― B(具体的な内容)
(注)意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合
B
that they could not say what ● was in them to say.
つまり 彼ら ~できなかった 言う こと ~の中に 彼ら 言う
(=言うことができなかった)
(=many of these people) (=many of these people)
(注)● 名詞の欠落!
【読解鉄則】 代名詞・指示語
代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
必ず文中の英語でチェックする!
【読解鉄則】関係代名詞 what 意味「もの、こと」
先行詞を含み名詞節を導く!
(注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!
主節=最大の損失は、言語の損失(=言葉を失ったこと)、すなわち、
「彼らは心のなかにある言うべきことを口にすることができなかった」
なので、コンテキスト(=前後関係)より
挿入の ~ as S + V 構文は
②【理由のas】「Sは~なので」の意味になり
「彼らは明瞭に表現したので」ということになります
これらの人々の多くは、言いたいことをはっきり言ってきたので、
最大の損失は、言葉を失ったこと、すなわち、心の中にある言うべきことを
口にすることができなかったということなのです。
② You have some subtle thought
→
あなた もつ 何か微妙な考え
「人々一般」
本来はThey(彼ら)「人々一般」
(=亡命者たち)
コンテキスト(=前後関係)より「亡命者たち」を指します
本来なら Theyになる主語を Youにすることで読者に同じ経験を
思い起こさせて、この話に引き入れる役割があります
and .
it comes out like a piece of broken bottle
それ 出てくる ~のように 一片 壊れた瓶
(=some subtle thought)
【読解鉄則】 A and B 同形反復(=共通構文)
等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
(注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
(参考)同形反復は並列して解説しています
何か微妙な考えが浮かぶと、
壊れた瓶の一かけらのように出てくる。
③ They could, of course, manage to communicate
挿入
彼ら ~できた 確かに 何とか communicate
(=亡命者たち) communicate 意味は保留
but .
just to communicate was frustrating
ただ~だけ communicate = (人を)欲求不満にさせる
communicate 意味は保留
④ As Karl Otto Alp,
M(文頭副詞)
~のように カール・オトー・アルプ
the ex-film star who ● became a buyer for Macy's,
同格
元映画スター なった 仕入係 ~の メイシーズ百貨店
(注)● 名詞の欠落!
【読解鉄則】 同格
名詞(相当語句)に、他の名詞(相当語句)を並べて説明するとき、
この2つの名詞は互いに同格(Apposition)の関係であるといいます!
名詞, 名詞 (注) 間に,(コンマ)を入れることが多い!
(注)後ろは『説明』!
【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞)
前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
(注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!
put it years later,
述べる 数年後 その後
‘I felt like a child,
「私 感じた ~のように 子ども
or worse,
いや、もっと悪い
(I) often (felt) like a moron
しばしば ~のように ばか 」
moron [名] レベル:13 英検:1級以上の単語
[C](可算名詞)《口語》 ばか,まぬけ
just to communicate was frustrating. を受けて
具体的に、Karl Otto Alpの言葉を例にだして、
「私は子どものように、いや、しばしば、ばかのように感じた
【読解鉄則】 英文の展開の原則!
抽象[核心]的内容 ⇒ 具体的説明
(メインアイデア) (サポート)
コンテキスト(=前後関係)より
just to communicate was frustrating 抽象[核心]的内容
I felt like a child…. 具体的説明
より communicate は「子ども程度のことを話す」
つまり「日常会話程度のことを話す」という意味になると推測されます
英文ではどの言葉も辞書の定義から多少ずれた形で
用いられることが少なくないのです
③④ 日本語例
確かに、彼らは、日常会話程度のことは話すことができたが、
ただそれだけでは、欲求不満だった。
メイシーズ百貨店の仕入係だった元映画スター、
カール・オトー・アルプが数年後述べたように
「私は子どものように、いや、しばしば、ばかのように感じた。
彼の言葉は続きます
⑤ I am left with myself unexpressed.
= C´(主格補語)
私 残されている を 自分自身 表現しない
「歴史的現在」
(=私は、自分の思うことを表現できないままにされている)
leave A with B 〈人に〉〔ものを〕残す.
用例 The payment left me with only one dollar.
支払ったら 1 ドルしか残らなかった.
They were left with nothing to eat.
彼らには食べ物は何も残されていなかった.
読解鉄則】 SV + C´(主格補語)
SV + C´(形容詞)
文が終わる ⇒ 「~して、~しながら」
主語(S) の状態をあらわす! 後ろは『説明』
(参考)extra information(=追加、補足情報)と考えてもOK!
「歴史的現在」(Historic Present)過去の出来事を現在形であらわす。
物語なので過去の事柄をあたかも眼前の出来事のように伝える場合に
使われる
用例 I was just falling asleep in bed when my wife rushes in
shouting that the house next door is on fire.
(ベッドに入って寝入ろうとしていると、妻が飛び込んできて、
隣の家が火事だと叫ぶのです)
⑥ What I know ●, indeed, what I am ●,
挿入
こと 私 知る それどころか こと 私
(=私の知識) (=私の存在)
S1 S2
becomes to me a burden.
V M C
なった ~には 私 重荷
新情報(New)
【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
英文は旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!
【読解鉄則】 end focus
新情報(New)や長く複雑な構造のものは、文の最後に置かれる!
【読解鉄則】 SVMC 文の要素の移動!
自動詞のC(補語)が新情報(New)として文の後に移動することがある!
(注)「前置詞+名詞」はM(修飾語)
⑦ My tongue hangs useless.’
S V C (=第2文型)
私の舌 たわんだ 役に立たない」
hang 【自動詞】レベル:2 英検:準2級以上の単語
学校レベル:高校1年以上の水準
TOEIC® L&Rスコア:350点以上の単語
大学入試:センター試験対策レベル
〔動詞(+補語)〕〈張っているものが〉〈…に〉たわむ,ゆるむ
(参考)【たわむ】まっすぐのものが力を加えられて、そり曲がった状態になる
⑧ The same with Oskar it figures.
同じ ~と オスカー 構文のit 思う
(=オスカーの場合も同じだったのだろう)
普通の語順は It figures that the same is true with Oskar.
⑨ There was a terrible sense of useless tongue,
M(誘導副詞)
あった ひどい感覚 役に立たない舌
【読解鉄則】There S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
① 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
(参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう
② 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う
この英文は、①のパターンです!
and
I think (that) →レポート文
→ 省略
私 思う
【読解鉄則】 レポート文
筆者の思考、発言の内容をthat節・wh節・if節(=名詞節)などで表現する文!
(参考)「節」とは大きな文の一部として使われる「文」のこと。
the reason for his trouble with his other tutors was that
理由 ~に対する 彼の困難 他の家庭教師
to keep from drowning in things unsaid
M(文頭副詞)
~ために 避ける 溺れる ~の中に こと 言われない
he wanted to swallow the ocean in a gulp:
彼 ~したいと思った 飲みこむ 海 一息で
(=Oskar)
A『抽象』
【読解鉄則】 A:(コロン)B
A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容)
コロンの後ろに続く節は、①説明 ②リストの列記 ③引用(=直接話法)
ここでは①説明の用法です!
A『抽象』からB『具体』の流れをつかもう!
彼の他の家庭教師に関する困ったことの理由は、
言えない状況のなかで溺れることを避けるために
彼は一息で水を飲みこもうとした
抽象的(革新的な内容)
一息で海の水を飲もうとしたは、比喩表現でもありますね。
具体的にはどういう行動を取ったのでしょう?
B『具体』
Today
M(文頭副詞)
今日
learn English
V1
→
学ぶ 英語
he would and
tomorrow
M(文頭副詞)
明日
wow them with an impeccable Fourth of July speech,
→
V2
彼 (どうしても) 彼ら
~しようとした やんやと言わせる ~で 申し分のない 独立記念日 スピーチ
(=Oskar)
【過去の意志】 (=観衆) 【道具・手段】 A 順序は先(=前)
wow [動] レベル:11 英検:1級以上の単語
【他動詞】《俗語》〈観客などを〉やんやと[わーわー]言わせる.
impeccable [形] レベル:11 英検:1級以上の単語
(1) 罪を犯さない,罪[過失]のない.
(2) 欠点のない,申し分のない.
用例 one's impeccable manners 非の打ち所のない作法.
followed by a successful lecture
次にくる 成功した 講演
at the Institute for Public Studies.
センター 成人教育
B 後
A, followed by B 「A、続いて B」
順序は、
先(=前):an Fourth of July speech(独立記念日のスピーチ)
後 :a lecture at the Institute for Public Studies
(成人教育センターでの講演)
follow [動] 【他動詞】レベル:1 英検:3級以上の単語
学校レベル:中学以上の水準
TOEIC® L&Rスコア:220点以上の単語
(時間・順序として)〈…の〉次にくる; 〈…の〉あとを継ぐ
[point] B follow A. 「BはAの次にくる」
後 → 先(=前)
用例 Summer follows spring. 夏は春の次にくる.
後 → 先(=前)
「夏」が後で、「春」は先(=前)
A is followed by B 「AはBの次にくる」
先(=前)← 後
用例 The meal was followed by coffee.
先(=前) ← 後
食事のあとにコーヒーが出された.
「食事」が先(=前)で、「コーヒー」は後
彼は、今日英語を覚えたら、明日申し分のない
独立記念日のスピーチで観客をやんやと言わせ、
その後、成人教育センターでの講演で成功を収めようとした
以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《3》【解説】を終わります (^.^)
【追伸で~す】
英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《4》は
次回、6月28日(火曜日)紹介予定です
さて、今日も
気前よく(笑い)
上気元で顔晴りましょう(^.^)
今日はいい日だ!
6月25日
ついてるレオさん
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