2022年06月11日

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》【解説】

ミズバショウ 下ノ大堀 尾瀬 群馬.jpg

初夏 快適な気候キラキラ.gif

ハッピーハート.gif(笑い)

今日の日記のテーマは
「英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》【解説】」


今回の文章は、
長年イタリアのフィレンツェに住んでいるイギリスの裕福な女性の随筆文でした

【英文の種類】エッセイ(随筆)

書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに
書き記した文章

【小説・物語文(ストーリー)読解の鉄則】
 
 1 人物チェック! who(だれ) 
 2 場面チェック! when(いつ), where(どこ) 
 3 展開チェック! what(何)  
           Why?(なぜ) How?(どのように)  
 
 小説・物語(ストーリー)は人物を中心に場面&話が展開する!

    特に主人公の心理表現に注意する!
 
 [ポイント] 3つの順序を考慮して読むこと!


  1 Time    (時間) 始めから終りまでの出来事を列挙する
  2 Place   (場所) 目的地への説明など

  3 Sequence (論理) 順序や配列を示す一連の表現 

 (注) これは、論説文、評論文、エッセイ(随筆)でも大切な考え方です!

【質問】の解答

(1) この英文のTheme(=テーマ)は何でしょう?(日本語で)

  答え:筆者が急行列車に乗り遅れたこと

(2)【1】②の英文は、文法的に何と言われる文でしょう? (日本語で)

  答え:倒置文

  また、どうして語順が入れ替わっているのでしょう? (日本語で)

  答え:情報構造(Information Structure)による配置転換で、
     筆者が急行列車に乗り遅れたことへの腹立たしい気持ちを
     表わしているから。

  【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
   英文は原則として旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


  (参考)
   旧情報(Given)は文章の中ですでに述べられた事柄で、
   情報価値が低いと判断されたもの


   新情報(New)は文章の中で初めて述べられる事柄で、
   情報価値が高いと判断されたもの


  ただし、旧情報(Given)、新情報(New)を決めるのは
  すでに述べられた情報かどうかではなく、
  筆者がどちらを価値の高い情報なのか判断したかどうかで
  情報の新旧は筆者の判断で決まります。

 【読解鉄則】 end focus
  新情報(New)は文の後ろに置かれる!


  本来の語順は It is certain that・・・ なのですが、
         旧情報(Given)  新情報(New) 
  
  この英文は Certain it is that・・・
        旧情報(Given)  新情報(New)
     
  筆者は、意図的に Certain(=旧情報(Given))を文の先頭に置いて、
  that…(=新情報(New))を後ろに置いて、that以下の情報価値が
  高いと判断しています。

 【読解鉄則】CVSの倒置文 
  補語C旧情報(Given)、主語Sは新情報(New)
  旧情報(Given)を前提として新情報(New)を導入する働きがある!
  (注)ただし、この英文はCSVの語順になっています!

 【読解鉄則】 配置転換ルール 【倒置文】
  話者の「感情・意図」がある


  この英文はコンテキスト(=前後関係)より
  筆者が急行列車に乗り遅れたという
  筆者の腹立たしい気分を表しています


(3) 筆者は、今、どこにいるのでしょう?(日本語で)

  答え:駅

(4) 今の時間は何時何分でしょう? (日本語で)

  答え:5時30分

(5) 【2】①の so much moral ballastは、何の比喩表現でしょう?
  (日本語で)

  答え:腹を立てたりすること、心に感じたすべての感情

(6) この英文の結論はどこでしょう? (日本語で)

  (注)解答方法 【 】段落 〇文

  答え:【2】④文

大まかな全体の論旨は

【1】
急行に乗り遅れたことについて
その理由がいくつか述べられています

【2】
急行に乗り遅れた本当の理由について
結論を述べています

【解説】

(注)日本語訳は英語の語順に従って
   カタマリで原則的に左から右に訳して、
   同形反復は並列して解説しています
 

【1】
① The clocks up at the villa must have been all wrong,
                     = 
    時計 上方の 別荘 だったに違いない まったく 間違い
 『限定』+名詞+『説明』
  (=丘の上の別荘の時計)
  ×「別荘の2階の時計」ダメ

【読解鉄則】 英語の修飾の原則!
 前は『限定』+名詞+後ろは『説明』
 左から右に「イメージ」して読もう!

 筆者が『限定』一グループ(この英文では複数形一グループ)の時計(名詞)
 と述べて『説明』最初に平地から見てup「上の方向」だと伝えて
 次に具体的にat the villa「別荘の」
と述べています

 (参考)

【ブログ】ついてるレオさん"ハッピー日記"鉛筆.gif

「英語を学ぶ大原則!」 第1法則 ( 1 17 2012) 
 英語は主語に近いものから表わす
「英語を学ぶ大原則!」 第2法則 ( 1 18 2012) 
 英語は、物理的・論理的移動順序で表わす
「英語を学ぶ大原則!」 第3法則 ( 1 19 2012)
 英語はイメージでとらえる

 【読解鉄則】 S must have Vp.p.(=動詞の過去分詞)
  S must have Vp.p.「Sは~した(だった)に違いない」
  「現在」 から「過去」を推量
  (参考)助動詞は、筆者(=話者)の主観的感情をあらわす!
  (注) Vp.p.(過去分詞)には、過去の意味はありません!

  (参考) Vp.p.=『受身・完了分詞』

  or else
  あるいは

 my watch did not go with them,
 私の腕時計 ~なかった 合う ~に それら 
    (=合っていなかった)   (=the clocks up at the villa)

【読解鉄則】 代名詞・指示語
 代名詞(it, they, them, one(s),など)は「何を受ける?」
 指示語(this, these, that, those, both, such など)は「何を指す?」
 必ず文中の英語でチェックする!


  or else
  あるいは

 I had not looked often enough at it
 私 ~していなかった 目を向ける しばしば 十分に ~に それ
  (=見ていなかった)    (=my watch)
  

【読解鉄則】 S had Vp.p.(=動詞の過去分詞)  
 【過去完了形】のイメージ
 「(過去の前の動作、状態が) 過去に迫る!」
 「Sは~してしまった・~していた」 
 (注) Vp.p.(過去分詞)には、「過去」の意味はない!
 
  (参考) Vp.p.=『受身・完了分詞』
   
 while rambling about the town on my way to the station.
 ~の間 ぶらぶらして ~のあたり 町  道 ~へ 駅
  (=while I had been rambling about the town の簡略表現)

 

【読解鉄則】 対比表現 『差異』を示す! 
 A(=S1V1) , while B(=S2V2) 
 「A(=S1V1) 一方、 B(=S2V2)
 A: I had not looked often enough at it
 B: rambling about the town
 ※ whileは従属接続詞ですが、等位接続詞のようにとらえる!
 (参考)A(=S1V1)と B(=S2V2)
    『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!


【読解鉄則】 接続詞+Ving…  
 一部の接続詞は後ろにVing…がくることもある!
  (after, before, when, while, since)
   用例 I took a shower before eating dinner.
                (=before I ate dinner)
     「私はシャワーを浴びて、 その後 夕食を食べた
  
 (参考)接続詞+SV…の簡略表現です!

② Certain it is that    【倒置文】 
     仮S = 真S  
 確かに  
  C  S V
 旧情報(Given)  新情報(New)

【読解鉄則】 Information Structure(情報構造)
 英文は原則として旧情報(Given) から新情報(New)へと展開する!


【読解鉄則】 end focus
 新情報(New)は文の後ろに置かれる!


  (参考)It is certain that・・・の倒置文

【読解鉄則】 配置転換ルール 【倒置文】
 話者の「感情・意図」がある
 この英文は「筆者の腹立たしい気分」を表しています


【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


 when I got there, at the gallop of my cab-horse,
 ~とき 私 つく そこ   ギャロップ  私の馬車
  (=to the station)   (=私の馬車で全速力で)

 the express was gone.
   急行  = 行ってしまった

  =Theme(=テーマ)

There is something hatefully inexorable about expresses:
 M(誘導副詞) ある 何か 憎たらしいほど 無情な ~について 急行

       A『抽象』

【読解鉄則】There is S 構文 新情報(New)の導入 2つのパターン
 ① 筆者の主張をサポートする実例の提示、一般的な事実の確認
 (参考)for example「たとえば」、in fact 「実際」、
     indeed「実際」などの語を補って読んでいきましょう

 ② 筆者の主張を提示 (注)however や butを伴う

 この英文は、①のパターンです!


 inexorable [形] レベル:12 英検:1級以上の単語
  (1) 〈人・言動が〉冷酷[無情]な,容赦のない.
  用例 one's inexorable resolution 断固とした決意.
  (2) 曲げられない,動かしえない.
  用例 the inexorable passage of the seasons
     人の力では動かしがたい季節の移り変わり

【読解鉄則】 A:(コロン) 
 A(核心的な内容)⇒B(具体的な内容) 
 コロンの後ろに続く節は、①説明 ②リストの列記 ③引用(=直接話法)
 ここでは①説明の用法です!
 A『抽象』からB『具体』の流れをつかもう!


 B『具体』 

 it is useless to run after them,
 仮S     真S  
  役に立たない 追いかける ~の後 それら 
             (=expresses)

 【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


 even in Italy.
 ~でさえ イタリヤ  

 【読解鉄則】 焦点化副詞 even   
 「 ~でさえ(も), ~すら」
  事実・極端な事例などを強調する

  (注)名詞(代名詞)を修飾する用法もある!
  用例 Even a child can do it. 
     (子どもでさえもそれをすることができる)

④ The next train took an hour and a quarter
          →
   次の列車   かかった   1時間15分  
                
 instead of forty minutes
 ~の代わりに   40分
           

【読解鉄則】 A instead of
 「A 代わりに 
  日本語訳:「の代わりに
 A: an hour and a quarter
 B: forty minutes
 (参考)対比表現は『差異』を押さえる! 
 (参考)Aとは『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!


 to cover the nineteen miles between Pistoia and Florence.
 ~ために 行く 19マイル ~の間 ピストリア フィレンツェ

 (参考) 1 mile = 1760 yards ≒ 1.6km
     19 miles ≒ 30.4km

  この英文は、次の列車の話ですが、筆者はこの列車に乗ったのではありません。
  次の列車の情報を伝えている文です。

Moreover,
 M(文頭副詞)
  そのうえ

【読解鉄則】 追加表現 Moreover, 「そのうえ」
 「何(誰)にたいして~そのうえ」なのか? を押さえる!


 that next train was not till eight in the evening,
  その次の列車  = ~ない ~まで 8時 夜
  and                        .
 it was now half-past five
 非人称のit  = 今 30分すぎ 5時
 【時間】

【2】
①   felt all (that)
   →   省略 
   V1
   感じた すべて 

   it was proper to feel ● on the occasion,
   仮S      真S  
     適切な  感じる  その場合
            (注)● 名詞の欠落!

【読解鉄則】 関係詞(=関係代名詞 or 関係副詞) 
 前の名詞(=先行詞)を 説明する節(=形容詞節)の先頭にくる語
 (注)関係代名詞が導く節内は、名詞の欠落(●)がおこる!


【読解鉄則】関係代名詞that の特別用法  6つのパターン!
 ① 先行詞
 最上級が限定されている場合 
   This is the most interesting book that I’ve ever read .
   (これは私がこれまで読んだなかで最も興味深い本です)
 ② 先行詞 the firstなどが限定されている場合
   He was the first man that I interviewed for the job.
   (彼は私がその仕事で面接した最初の男性です)
 ③ 先行詞 all, every, any, no, the only, the very
   everything, something, anything, nothing

   This is all that he has to do .
   (彼はこのことだけをすればよい)
 ④ 先行詞 「人+モノ・コト」
   Look at the boy and his dog that are coming this way.
   (こちらにやって来ている少年と犬を見てごらんなさい)
 ⑤ 先行詞 疑問詞
   Who that knows him will believe it? 〈文〉※必ず that!
   (彼を知っている人なら誰がそれを信じるだろうか)
 ⑥ 先行詞 文のC(補語)
   He isn’t a hero that he used to be .   ※必ず that!
   (彼はかつてのような英雄ではない)
                     (注) ● 名詞の欠落! 
 (参考)①~③の例でも先行詞が「人」の場合は、普通 who を用いる!
   この英文は、③の場合です!
 

【読解鉄則】 関係代名詞の目的格の省略
  関係代名詞の目的格(which, whom, that)はよく省略される!
 名詞 + [(that) S(名詞) V ●…](=形容詞節)イメージする!
       省略         (注) ● 名詞の欠落!


【読解鉄則】 end weight
  長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
  文の後に置く[真S=真の主語]!


 I  and                .

   said,
    →
   V2
 私 言った

  if (I did) anything,
   挿入 省略
  もし(私 した)何か

  rather more (than all it was proper…)
           省略
  かなり より以上のこと
            

【読解鉄則】 A and B  同形反復(=共通構文)
 等位接続詞(and, but, orなど)を見つけたら、
 何と何(語と語、語句と語句、節と節、文と文)をつないでいるか?
 (注)比較対象は『 同種類(=カテゴリー)&文法上「同形反復」 』!
 (参考)同形反復は並列して解説しています


【読解鉄則】 , 挿入 ,  (コンマによる挿入)
 用法は、接続副詞挿入句・節を入れる!


【読解鉄則】比較構文(相対比較) 読解のポイント
 1 比較対象 比較対象は?    Aと
 2 比較基準 何を基準にして?
 3 比較結果 その結果は?    A> or A<
   比較構文は『共通点・類似点』を押さえる!(原則)
   (参考) 対比表現は『差異』を押さえる!


【読解鉄則】 比較構文(相対比較)
 比較対象(Aと)つまり 
 誰(何)とB(何)を比べているのかを押さえる!
 A: rather more
 B: all it was proper to feel on the occasion
 (参考) 比較対象 Aとは『 同種類(=カテゴリー)&
     文法上「同形反復」 』!

(注)than Bが省略されている場合は、コンテキスト(=前後関係)より推測する

  この英文ではthan以下が省略されているので、
  than ~の部分をコンテキスト(=前後関係)より推測する
  これをやらないと英文が正しく理解できないことがよくあります


  前後をしっかり読むと、心の中で感じたことより多くの言葉を口にした
  ということです。

  つまり、筆者は、こういう場合に人が感じる怒りのすべてを感じて、
  その上、私としたことが、感じている以上の言葉を言ってしまった。

  裕福でインテリの女性ともあろう人が
  例えば「こん畜生!この急行めが!」など(笑い)

② Missing a train is a terrible business,
  乗り遅れること 列車  = ひどい事態  

 even if you miss nothing else in consequence;
 たとえ~でも あなた 乗り遅れる 何も~ない 他に 結果として
 「人々一般」
  (=たとえ結果として乗り遅れた以外に何もなくても)

 【読解鉄則】「人々一般」をあらわす人称代名詞
  (1) you 最も広く「人々一般」をあらわす語
    you(あなた)という意味から「話し手自身を含まない」と
    考えてしまいそうですが、「話し手を含めた人々一般」
    あらわしています

    You need a visa to travel to foreign countries.
      (外国へ旅行するにはビザが必要です)

  (2) we 自分たちで組織を作る感覚
    文章などで書き手がI(私)と言うべきところを
     weと表現することがありますが「仲間意識」に訴えています

    We shall fight terrorism all the way.
      (私たちは断固としてテロと戦ってゆく)

  (3) they 話し手自身を含まない「人々一般」
    「~と言われている・みんな(世間)は~と言っている」のように
    人々一般の内容をあらわしている表現です

    They say life begins at 40.
       (人生は40歳から始まると言われます)

  (4) people 少しさめた言い方
    話し手自身を含まないのはもちろんですが、
    人々を「自分から離れたもの」としてとらえた観察目線です

    People always want what they cannot have.
      (人はいつも手に入れられないものを欲しがる)

  (5) one 日常会話ではかなりまれ
    ほかのyou, weと比べるとはるかに高尚な言い方。
    もちろんこのoneは数字の「1」とつながりが感じられます。
    any one person(どんな人も)ということ。

    One should never take love for granted.
      (人は決して愛を当たり前のものとして考えるべきではない)


【読解鉄則】 英文の展開の原則!
 抽象[核心]的内容  ⇒ 具体的説明 
 (メインアイデア)   (サポート)


 筆者は、急行列車に乗り遅れることは、
 a terrible business(ひどい事態)だと述べています。
 その後、ひどい事態について、具体的な理由が述べられることが予想されます

  and

 the inner disarray,
   内面の混乱
   (=心の乱れ)
      

    blow   thoughts
    打撃     思考  
 the   and  to   and   ,
    wrench   feelings
    苦痛  ~へ 感情
    A´ 

 【読解鉄則】 同格 
  名詞(相当語句)に、他の名詞(相当語句)を並べて説明するとき、
  この2つの名詞は互いに同格(Apposition)の関係であるといいます!
  名詞, 名詞  (注) 間に,(コンマ)を入れることが多い!
  (注)後ろは『説明』!


 is most often far worse
  = ほとんどの場合 とても より悪い

 than any mere upsetting of arrangements.
 ~より いかなる 単なる 狂わすこと 取り決め
       (=ただ予定が狂うこと)
         

【読解鉄則】 比較構文(相対比較)
 比較対象(Aと)つまり 
 誰(何)とB(何)を比べているのかを押さえる!
 A: the inner disarray,(すなわち)
   the blow and wrench to thoughts and feelings
 B:any mere upsetting of arrangements
 (参考) 比較対象 Aとは『 同種類(=カテゴリー)&
     文法上「同形反復」 』!


 disarray [名] レベル:13 英検:1級以上の単語
 [U](不可算名詞)混乱,乱雑; だらしのない[乱れた]服装.
 用例 in disarray 混乱して; だらしのない身なりで.

 wrench [名] レベル:7 英検:準1級以上の単語
       学校レベル:大学以上の水準
       TOEIC® L&Rスコア:730点以上の単語
       大学入試:最難関大対策レベル
 [C](可算名詞)[単数形で] (別離の)悲痛,苦痛.
 用例 It will be a wrench to leave home.
    故郷を離れるのは悲しいだろう.

 upset [動] レベル:3 英検:準2級以上の単語
      学校レベル:高校2年以上の水準
      TOEIC® L&Rスコア:470点以上の単語
      大学入試:センター試験対策レベル
【他動詞】〈計画などを〉くつがえす,だめにする,狂わす.
 用例 The storm upset their plans for a hike.
    あらしのために彼らのハイキングの計画がだめになった.

③  A chasm suddenly gapes between present and future,
   断絶 突然に 大きく裂ける ~の間 現在 と 未来 
   (=現在と未来の間に突然大きな断絶が生じる)  

   and

  the river of life flows backwards,
    川  人生 流れる  後ろに

  (even) if (it flows backwards) but for a second.
                 (=only)
  たとえ~でも (それ 流れる 後ろに) ほんの ~の間 1秒
             (=the river of life)
 (=たとえほんの1秒だとしても、人生の流れが逆流する)

【読解鉄則】 省略
 省略は、一度出てきた語(句)の反復を避けるために起こる!
 省略が起こっている英文は、必ず省略語(句)を補って理解すること!


 省略語(句)をコンテキスト(=前後関係)より補って考えないと
 正しく英文が理解できないことがよくあります


 chasm [名] レベル:11 英検:1級以上の単語
 [C](可算名詞)
 1 (地面・岩などの)幅の広く深い割れ目[裂け目]; 深い淵.
  (壁・石垣の)割れ目,大ひび,すき(間).
 2 (感情・意見の)隔たり,食い違い,相違 〔between〕.
  用例 the chasm between capital and labor 労使間のみぞ.

 gape [動] レベル:10 英検:1級以上の単語
      学校レベル:大学院以上の水準
 【自動詞】〈傷口・割れ目・貝などが〉ぱくりと開く[開いている];
     〈地面などが〉大きく裂ける.
  用例 a blouse gaping at the neck 襟元が大きくあいているブラウス.

 if [接] [譲歩を表わして] たとえ…としても
 用例 If I am wrong, you are not absolutely right.
    たとえ私が間違えているとしても君だって絶対に正しいとも言えない.
    He's a good, if mischievous, boy. 彼はいたずらだがいい子だ.
    His manner, if patronizing, was not unkind.
    彼の態度は恩きせ顔ではあったが不親切ではなかった.

 筆者は急行に乗り遅れることはひどい事態と述べているが、具体的には
 ① 心の乱れ ② 過去と未来の断絶 ③ 時の流れの逆流だと
 すごく大げさに捉えています

 さて、本当の理由は何なのでしょう?

④       fit
       適して
 It is most   and   to lose one's temper;
       natural
 仮S (=very)     真S  
   とても  自然な     立腹する

【読解鉄則】 end weight
 長い主語[S]は、it [仮S=仮主語(形式主語)] に置き換えて、
 文の後に置く[真S=真の主語]!


【読解鉄則】 比較構文 絶対比較
 比較対象がない構文;単に非常に程度が高いことをのべる!

 (注) 主観的判断や感情的色彩を含む形容詞・副詞・名詞の前にくる!
 用例 They have received a higher education.
     (彼らは高等教育を受けている)
     She was a most kind woman to me.
           (=very)
     (彼女は私にとても親切な女性です)
     (注)1人(1つ)に決まらないので the はつけない!

  (参考) 相対比較 比較対象がある用法
       ① 他者比較…他の人・モノと比べる
       ② 自者比較…1人(1つのモノ)の状態を述べる


  but                    .  【譲歩構文】

  the throwing out of so much moral ballast
   投げること ~から そんなに多くの 精神的な砂袋
   (=そんなに多くの精神的な砂袋を追い出すこと)
  S[原因]

 ballast [名] レベル:12 英検:1級以上の単語
 [U](不可算名詞)
 【航海, 海語】 バラス(ト), 底荷,脚荷(あしに).
  (気球の)砂袋.
  (鉄道・道路の)バラス,砂利

 does not help one to overtake that train
      →  S´→ P´ 
  ~ない  役立つ 人   追いつく  その列車
        「人々一般」
     OC[結果]

 (=たとえそんなに多くの精神的な砂袋を追い出しても、
   その列車に追いつくことはない)

 筆者の結論が述べられています。

 ちなみに、

 so much moral ballast (=そんなに多くの精神的な砂袋)は比喩表現

 何の比喩表現なのかは、コンテキスト(=前後関係)より
 前文の lose one’s temper「立腹する、自制心をなくす」の言い換え

 そして、英文をさかのぼれば、【2】①の心に感じたすべての感情
 腹を立てたり、心に感じたすべての感情の比喩表現です

 この比喩表現を見抜くことは英文を正しく理解することに
 つながります。


 筆者は、結論として、いくら腹を立てて、心に感じたすべての感情を
 言葉に出しても乗り遅れた急行列車には追いつけないと述べているのですね。

【読解鉄則】S help O (to)
 第5文型 SVO (to) は、O(目的語)と (to) に必ず 
 S´→ P´(意味上の主語→述語)の関係がある!
 S help O<人> (to)  「SはOが~することを手伝う」
     → S´→ P´
 
 【用法】 
 《主に米》Oの後にV(=原形不定詞)を用いる
 《主に英》Oの後にto Vを用いる
 《口語》 では 《米》《英》ともにV(=原形不定詞)を用いるのが一般的!


【読解鉄則】 無生物主語構文!
 S help O (to)  「SはOが~することに役立つ」
     →  S´→ P´
 S[原因] ⇒ OC[結果] 論理=【因果関係】! 
 (参考)主語を副詞的に訳して「Sのおかげで、S´は~できる」


【読解鉄則】 無生物主語構文 → 6つのパターン!
 無生物を主語(=S)として、主に因果(…だから~)の意味を表す!
 ① SVOC型

    This medicine will make you feel better.
           → S´→ P´(意味上の主語→述語)
      S[原因(条件) ⇒ OC[結果(推測)
   (この薬を飲めば、より良い気分になるよ)
 ② SVO(M)
    A few minutes’ walk brought us to the park.
               →
   (数分歩いた後、私たちは公園に着いた)
   S[原因] ⇒ O[結果]
 ③ SVO1O2型
   Playing video games for hours gave me a pain in the back.
                    →
   (テレビゲームを何時間もしたので、私は背中に痛みを感じた)
   S[原因] ⇒ O1O2[結果]
 ④ SVO to V型
   His knowledge of English enabled us to carry out his plan.
                 →  S´→ P´(意味上の主語→述語)
   (彼は英語を知っているので、私たちは彼の計画を実行することができた)
   S[原因]          ⇒ OC[結果]  [~する方向]
 ⑤ SVO from Ving型
   Illness prevented her from going to school.
         →  S´←・→P´(意味上の主語→述語)
   S[原因]  ⇒ OC[結果]   [~しない方向]
   (病気のせいで、彼女は学校に行けなかった)
 ⑥ SV(=感情動詞)O型
   The news will surprise us.
           →
   S[原因(条件) ⇒ O [結果(推測)
  (その知らせを聞くと、私たちは驚くだろう)

 (参考)無生物主語構文の訳すコツ!S(主語)を、副詞的に訳して
    「Sのせいで、Oは ~する」と訳すと日本語らしくなる


  (参考)この英文は④のパターン!


以上で、英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《1》
【解説】を終わります  (^.^)


【追伸で~す】

新シリーズキラキラ.gif

英文読解【応用編】[11回シリーズ] 《2》鉛筆.gif
次回、6月14日(火曜日)紹介予定です

さて、今日も
気前よくキラキラ.gif(笑い)
上気元で顔晴りましょう(^.^)

 今日はいい日だ!

6月11日

ついてるレオさん 




posted by ついてるレオ at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 生きる知恵 | 更新情報をチェックする
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